ツボ
夏バテ
(2020年7月26日)
関節リウマチと鍼灸治療
みなさん、こんにちは。
関節の痛みにお悩みの方は多いと思います。
関節に痛みがあると動くのも辛いし、不便です。
その関節の痛みが毎日いろんな場所でおこるとしたら本当に辛いですよね。
今回はそんな辛い関節の痛みを引き起こす「関節リウマチ」という病気とその鍼灸治療の効果についてお話します。
〇関節リウマチとは
関節リウマチとは、免疫の異常により主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。
身体にはもともと、外部から入ってきた細菌やウイルス、異物を攻撃したり、排除したりする仕組みが備わっています。
しかしその免疫の働きがなんらかの原因により、誤作動を起こし、自分の身体にある正常な骨や軟骨を「異物」とみなして攻撃して破壊してしまうという病気がこの関節リウマチという病気です。
攻撃された関節は徐々に破壊されて変形し、動かせなくなってしまいます。
また破壊される過程で、関節に炎症や強い痛みが起こるため、ドアノブをまわす、ジュースのフタを開ける、蛇口をひねるといった日常の動作に支障が出て行動が制限されます。
〇リウマチと鍼灸治
療
リウマチによる関節の腫れや痛みに対する鍼灸の効果はWHO(世界保健機構)でも認められており、実はリウマチの症状を改善するために鍼灸治療を受けているという人は結構多いのです。
鍼には痛みをおさえたり、炎症をしずめる効果があるため、リウマチによる関節の腫れや痛みを楽にし、日常生活におけるストレスを軽くすることができます。
鍼灸治療に加え、自宅でできるケアとして「ツボ」を刺激することも効果的な方法の一つです。
リウマチの症状を緩和するために効果的な「ツボ」を紹介します。
肘の痛み
【肘髎(ちゅうりょう)】
ツボのとりかた:肘を曲げたしわの外側から肩へ向かって親指1本分のところ。
手首の痛み
【陽溪(ようけい)】
ツボのとりかた:手首の関節、親指のつけねのクボミ
手指の痛み
【八邪(はちじゃ)】
ツボのとりかた:手の甲側でみずかきのところ(片手で4箇所ずつ)
膝の痛み
【内膝眼(ないしつがん)・外膝眼(がいしつ
がん)】
ツボのとりかた:膝のお皿の下のくぼみの外側が「外膝眼」・内側が「内膝眼」
どのツボは押したときに痛気持ちが良いような感覚があるところを押さえます。
ひとつのツボに対して5〜6秒程度、息を
吐きながらゆっくり押していきましょう。
強い痛みや炎症がある場合は患部の刺激は
避けましょう。
発熱時や血圧が高いとき、傷のある部分は
ツボ押しを避けてください。
関節リウマチの患者数は日本全国で70万人と
もいわれており、厚生労働省の調査によると一年に1万5000人が新たに発病しています。
関節リウマチで大切なことは、なるべく初期の段階で炎症を抑えて、関節の破壊を進行させないようにすることです。
また治療の過程では、薬の副作用でおこる身体の不調、病気に対する不安や毎日の痛みによるストレスもケアしていかなくてはなりません。
そんなときに「東洋医学」という選択肢があることを是非、知ってほしいと思います。
東洋医学のひとつである鍼灸治療は、リウマチによる関節の炎症を抑えて痛みを楽に
してくれるだけでなく、患者さんの不安やストレスによっておこる様々な体調不良(肩こりや頭痛、胃腸障害、不眠など)を整えることもできます。
また患者さんが日常生活の中でできる食事やツボ押しのアドバイスなどを通じて治療に来られた時だけでなく、日常生活の中で、ご自分でも身体の不調や痛みのケアできるようサポートします。
関節リウマチは経過が長くなることが多いので、患者さんも、患者さんを支えるご家族さんや周りの方も根気強く治療に当たっていく必要があります。
しかし、私たちあうる整体整骨院が患者様より先に治療をあきらめることはありません。
(2020年6月28日)
心が疲れた時に押すツボ
こんにちは、いつもあうる整体整骨院のブログをご愛読いただき誠にありがとうございます。
鍼灸師の石本と申します。
今、依然猛威を奮い続けているコロナウイルスですが、世界的な問題になっております。
生活面でも外出の自粛が続き、ストレスや不安を多くかかえていらっしゃる方もいるのではと思い、本日は気持ちが疲れてしまったときに効果のある経穴(ツボ)をひとつだけご紹介したいとおもいます。
ストレスのある状態を東洋医学では気虚(ききょ)といい、希薄なエネルギーが胸や頭を力なくゆらゆらと
巡っていて、胸も頭も力なく弱々しく、体も薄ら寒いといった状態を示します。
この状態に陥ると、風が吹いても倒れそうなほど、エネルギーや血が不足し、特に、頭や胸のエネルギーが希薄なので、ストレスがかかり、倒れそうになったり、具合が悪くなってしまうこともあります。
そんな時にエネルギーの充実ぶりを感じとる時に使うツボである労宮(ろうきゅう)というツボをご紹します。
気血(きけつ)の流れ、いわゆるエネルギーの通り道は指の先から腕の内側を通って胸につながるラインに存在するので、まずはここを刺激してエネルギーを取りこみ、充実させます。
また、血流も悪くなり十分に循環していないので手足が冷たいことがあり、ストレッチをして血流を促し、手を温めることで、さらに巡りがよくなります。
セルフマッサージとしてもこの労宮を押えたりストレッチするのは大変効果的ではありますが、誰かにやってもらうと、不安な気持ちが癒えて、心がフッと軽くなります。
それでは、先程からご紹介していた労宮を押してみましょう。
場所は手のひら上に存在し、握りこぶしを作った時
に、中指の先と、薬指の先が当たる場所に存在します。
この部分を親指でグイグイと押すとじんわりと手が暖かくなります。
ここからさらに効果的な方法として、労宮をストレッチする方法をご説明します。
方法は手のひらを横に開いたり、外側に返して、手のひらから指先まで温かくなるように伸ばします。
ストレッチもマッサージ同様、誰かにやってもらうと非常に気持ちよく効果的です。
その他の体の不調にも効果があると言われており、うつやパニック発作、口内炎にも改善に役立ちます。
今は感染拡大を予防するため誰もが毎日、疲れを感じる日常を送っていらっしゃるのではと思います。
ニュースや報道をみても気持ちが暗くなったり、落ち込むこともあると思いますが、なんらかの気晴らしになってくれれば幸いかと思い、このツボをご紹介させていただきました。
是非、おためしになってください。
(2020年4月12日)
逆子に効果的な鍼灸治療
逆子に対して有効な鍼灸治療
まず、逆子といい胎位から説明します。
胎位とは胎児の縦軸と子宮の縦軸の関係をもとに表されます。
胎児の縦軸が母体の縦軸と一致する場合を縦位といいますが、縦位の中で児頭が母体の骨盤に向かうものを頭位と言い、胎児の殿部、膝、足など骨盤以下のすべての部位が母体の骨盤に向かうものを骨盤位と言います。骨盤位は、通称「逆子」ともいわれています。
胎児は、子宮腔の形態、子宮収縮、胎動、母胎の体位などの影響により回転し、骨盤位から安定した頭位に誘導されるのが一般的です。すなわち、子宮腔と胎児の形態が一致しない部位では、子宮壁も胎児も圧迫を受け、この刺激により子宮筋は収縮し、胎 位を変化(自然回転)させ、胎児自身も胎動により自己回転し、子宮腔と胎児の形態 の一致する安定性のある頭位になると考えられています。
しかし、子宮腔の形態に異常が生じたり、胎児の形態や発育遅滞が起こったり、胎動の減少や胎児の可動性などにより、胎児の自然回転や自己回転が妨げられると回転のタイミングがおかしくなり、骨盤位のままになるとされています。
骨盤位の成因については、未だ不明な点が多く、明らかではありません。
骨盤位の頻度は妊娠の時期によって異なりますが、多くは自己回転や自然回転によって頭位となり、満期産ではおよそ3~5%の率で出現します。
骨盤位のままでの出産は、難産の原因になるだけに正常な胎位である頭位への矯正が行われます。
その1つの治療法として、古来より東洋医学では、至陰(足の小指の爪の付け根)というツボのお灸が行われてきました。至陰のお灸の効果については、多くの報告があります。
至陰の灸及び三陰交(内くるぶしの上指三本分)の灸頭鍼が一般的によくしられる鍼灸治療であり、効果的だといわれています。
また、お灸を反復施行しても副作用は全く認められなかったという臨床結果からも安全な治療法であると報告しています。
子宮機能に及ぼす鍼刺激の影響
何故、至陰穴へのお灸が骨盤位を頭位へと矯正を促すのか、その機序は明らかではありませんが、治療により骨盤位に矯正された症例群(矯正群)とそうでない症例群(非矯正群)と の子宮動脈の血管抵抗指数(RI)を比較すると、矯正された群のRIが低下するとの報告もあります。このことから至陰へのお灸により子宮筋の緊張が低下し、その結果、子宮動脈の血管抵抗が低下したのではなかろうかと考察されています。
しかし、動物実験の結果によると、逆に子宮筋は収縮し、血中オキシトシンは増加するという結果になりました。
その結果より、胎動の増加を促したと考察され、ヒトとは異なる見解が示されています 。
子宮機能への鍼灸刺激の効果に関する研究は、ヒトと動物では異なる結果が示される等、研究は充分とは言えませんが、少しずつ解明が進んでいるのが現状です。
妊娠中のトラブルには、可能な限り非薬物療法的に対処したいと当院では考えております。
予防法の活用としても効果がありますのでなんでもご相談ください。
関連記事→妊娠中の鍼灸治療の注意点はこちら
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(2019年4月22日)
心が疲れた時のツボ治療 「労宮」
こんにちは、大阪市城東区東中浜のあうる整体整骨院です。
日頃、お仕事や家事、人間関係などから知らず知らず心にしこりができてしまうことはありませんか?
知らず知らずに心に溜まったストレスはいつの間にか自律神経を乱れさたり、精神的な疾患の引き金になることも多々あります。
そのような状態になった時、今日ご紹介する「労宮」というツボに影響が表れやすいです。
労宮は心包経という経絡に属するツボで自律神経の調節やストレスの緩和に効果があります。
労宮の場所は掌にあり、薬指を曲げ、指先が手掌にふれるところが「労宮」です。
手の先端、足の先端を温めると全身に血流が行き届き精神的なリラックス効果があるので、この労宮にお灸をすると非常に精神的な安らぎが与えられます。
その他、冷え症にも効果がありこれからの季節おすすめです。
末梢神経を温めるとからだには非常に良い反応がおこります。
とくに自律神経のバランスがくずれている症状にお困りの方には副交感神経を優位にする働きがあるので、自宅でもお風呂でお休み前にしっかり温めて頂くとよるもぐっすり睡眠をとって頂くことが出来ます。
不眠症や睡眠障害でお困りの方は是非お試しいただくとよいかもしれません。
仕事のストレスなどで夜眠りにくい方や悩みを抱えている方には必ず治療穴として入れているツボなので良い結果が生まれてくれると思います。
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(2018年11月19日)
鍼灸治療 快眠に効くツボはこれだ!!☆
こんにちは、大阪市城東区東中浜のあうる整体整骨院で鍼灸師をしております、石本と申します。
日頃よりいろんな患者様の健康作りのお手伝いをさせていただくなかで、健全な精神と身体を維持するのに睡眠は必要不可欠であることを認識することが多々あります。
本日はより質の良い睡眠をとる為に必要な鍼灸治療における経穴治療とご自宅でもできる快眠方法をご紹介させていただきます。
まず、睡眠が身体にとってどれほど重要かを説明させていただきます。
睡眠の最も大きな役割は、起きている間に使った脳と体を休ませる事です。肉体的な疲労は横になって休めばある程度は解消できるのに対し、脳は目を覚ましている間は休息できません。私たちの体は、眠っている間に熱を逃がして脳を冷やす仕組みになってます。
昼間の活動時には高く保たれている脳の温度を、睡眠中に冷やすことで、疲れを回復できるのです。
私たちが眠っている間は、骨や筋肉の成長を促したり、ストレスを受けて傷ついた細胞を修復したりする成長ホルモンが脳から分泌されます。睡眠にはその他にも、細菌やウイルスに抵抗する抗体を作る働きや、ストレスを解消する働き、その日の出来事や学習したことを脳に記憶させる役割があります。
睡眠中は、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分けられ、脳の活動はさまざまに変化しています。
レム睡眠は、全身の筋肉を緩め、エネルギーを節約して体を休めるのが主な目的といわれています。閉じたまぶたの内側で眼球が素早く動いている状態を言い、睡眠中の2割をしめています。
夢を見ている時はレム睡眠の状態です。
脳の活動がさらに低下するノンレム睡眠では、眠りの深さによって4段階に分けられます。「深い眠り」といわれるステージ3とステージ4は、若年者よりも高齢者のほうが短いのが特徴です。「夜中に目が覚める」「眠りが浅い」という悩みが高齢者に多いのは、このためです。
したがって、脳が深い睡眠をとるための体質改善が必要です。
それには自律神経の副交感神経を優位に働かせなくてはいけません。
そこでご紹介したいのが、指の先端のツボをしげきする爪もみマッサージです。
手の指の爪の左右の縦の線と、爪の付け根側の横の線が交わった部分には副交感神経を優位に働かせるツボがあり、各指に2カ所あります。
指先には毛細血管がたくさんあり、これらの経穴を刺激することで副交感神経反射が起こり、指先が温かくなって血流が回復します。
スムーズな入眠には、副交感神経が優位になることが大切です。
指先をマッサージするだけでも良いですが、爪楊枝の後側を用いて、気持ち良い程度の力で、10秒程度刺激するとさらに効果的です。
刺激するのは、左右どちらからでも構いません。親指から小指に向けて、順に押していきましょう。
さらにご自宅でも深い眠りに入る工夫として入浴にも効果的な方法があります。
入浴すると、深部体温(脳や内臓の温度)がぐんと上がった後で急降下します。深部体温は、寝つきのよさや眠りの深さと深く関係しています。寝床に入る1~2時間前の深部体温の下がり方が急であるほど、よい眠りを得やすいとわかっています。入浴すると深部体温が急激に上がるので、その後の睡眠をいざなう効果があるというわけです。
ぐっすり眠りたい人は、就寝する約2時間前にお風呂に入り、深部体温を上げましょう。お風呂上がりの汗やほてりが引いてきた頃が、布団に入るベストタイミングです。
この様にすこしの工夫で快眠をとることができます。不眠や眠りが浅いなどでお困りの方は当院へ是非ご相談ください。
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(2018年10月6日)