お灸
鍼灸治療の効果
意外と知らない鍼灸治療
(2020年8月28日)
熱中症
今日は熱中症にならないための予防と注意点について皆様にお話したいと思います。
熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。夏は、気温とともに体温も上昇するので、体は発汗によって体温を下げようとします。その汗には、水分だけでなく塩分も含まれており、この両方が失われることで脱水症に。脱水症を放っておくと、熱中症、熱射病へと症状が移行します。
脱水症
水と電解質(塩分が水に溶けると電解質になります)で構成される体液が汗で失われ、その補給ができていない場合に生じます。脱水症になると、血液の量が減り、血圧が低下。必要な栄養素が体に行き渡らなくなり、不要な老廃物を排泄する力も低下します。また、食欲不振などの原因にもなります。さらに、骨や筋肉から電解質が失われることで、脚がつったり、しびれが起こることもあります。脱水症が、熱中症のさまざまな症状を誘発します。
熱中症
熱中症とは気温の高い環境で生じる健康障害の総称です。体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、倦怠感、けいれんや意識障害などの症状が起こります。
重症度1度 めまい・立ちくらみ・こむら返り・大量の汗
対処法・涼しい場所へ移動・安静・水分補給
重症度2度 頭痛・吐き気・体がだるい・体に力が入らない・集中力や判断力の低下
対処法・涼しい場所へ移動・体を冷やす・安静・十分な水分と塩分を補給。症状が改善されれば受診の必要なし。水分を自力で摂取できない場合や症状に改善が見られない場合は受診が必要。
重症度3度 意識障害・けいれん・運動障害
対処法・涼しい場所へ移動・安静・体が熱ければ冷やす。ためらうことなく救急車を要請。
そしてよく混同されやすい熱射病ですが、これは熱中症のひとつです。脱水症がすすみ、体温を調節する働きが追いつかなくなることで40℃を超える高体温になり、脳の体温調節中枢機能が麻痺して起こります。意識障害やショック状態になることも。熱射病がもっとも危険で、死亡することもまれではありません。
熱中症は炎天下だけではありません。
熱中症は炎天下特有のものではなく、湿気の多い時期や曇りの日、日中だけでなく夜間、屋内でも起こる可能性があります。温度が高い、ムシムシする、日差しがきつい、風がない、急に暑くなったなど、体内の熱を体外にうまく放出できず体を冷やせない状況にあるときは、どんな時、どんな場所でも注意が必要です。
そして、汗をかくことでカリウムも失われています。カリウムは細胞内液に多く含まれており、失われると細胞内が脱水症状に。細胞内脱水は熱中症になってしまった際の回復に影響を与えます。ナトリウムを排出する働きのあるカリウムですが、汗をかいた時は実は意識して摂りたい栄養素のひとつなのです。海草類や果物、豆類などに多く含まれています。
室内では無理はせず、扇風機やクーラーを活用し、適度な気温、湿度を保ちましょう。もし外出先などで体調に異常を感じたら、風通しのよい日陰や、クーラーが効いている室内へ。きついベルトやネクタイはゆるめ風通しを良くし、体からの熱の放散を助けます。皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などであおぎ、体を冷やすのも方法の一つです。いかに早く体温を下げることができるかが悪化させないポイントです。
以上の事から今のうちからの熱中症対策が必要です。
皆様も充分水分をとって無理なく夏をすごしてくださいね。
(2020年7月26日)
関節リウマチと鍼灸治療
みなさん、こんにちは。
関節の痛みにお悩みの方は多いと思います。
関節に痛みがあると動くのも辛いし、不便です。
その関節の痛みが毎日いろんな場所でおこるとしたら本当に辛いですよね。
今回はそんな辛い関節の痛みを引き起こす「関節リウマチ」という病気とその鍼灸治療の効果についてお話します。
〇関節リウマチとは
関節リウマチとは、免疫の異常により主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。
身体にはもともと、外部から入ってきた細菌やウイルス、異物を攻撃したり、排除したりする仕組みが備わっています。
しかしその免疫の働きがなんらかの原因により、誤作動を起こし、自分の身体にある正常な骨や軟骨を「異物」とみなして攻撃して破壊してしまうという病気がこの関節リウマチという病気です。
攻撃された関節は徐々に破壊されて変形し、動かせなくなってしまいます。
また破壊される過程で、関節に炎症や強い痛みが起こるため、ドアノブをまわす、ジュースのフタを開ける、蛇口をひねるといった日常の動作に支障が出て行動が制限されます。
〇リウマチと鍼灸治
療
リウマチによる関節の腫れや痛みに対する鍼灸の効果はWHO(世界保健機構)でも認められており、実はリウマチの症状を改善するために鍼灸治療を受けているという人は結構多いのです。
鍼には痛みをおさえたり、炎症をしずめる効果があるため、リウマチによる関節の腫れや痛みを楽にし、日常生活におけるストレスを軽くすることができます。
鍼灸治療に加え、自宅でできるケアとして「ツボ」を刺激することも効果的な方法の一つです。
リウマチの症状を緩和するために効果的な「ツボ」を紹介します。
肘の痛み
【肘髎(ちゅうりょう)】
ツボのとりかた:肘を曲げたしわの外側から肩へ向かって親指1本分のところ。
手首の痛み
【陽溪(ようけい)】
ツボのとりかた:手首の関節、親指のつけねのクボミ
手指の痛み
【八邪(はちじゃ)】
ツボのとりかた:手の甲側でみずかきのところ(片手で4箇所ずつ)
膝の痛み
【内膝眼(ないしつがん)・外膝眼(がいしつ
がん)】
ツボのとりかた:膝のお皿の下のくぼみの外側が「外膝眼」・内側が「内膝眼」
どのツボは押したときに痛気持ちが良いような感覚があるところを押さえます。
ひとつのツボに対して5〜6秒程度、息を
吐きながらゆっくり押していきましょう。
強い痛みや炎症がある場合は患部の刺激は
避けましょう。
発熱時や血圧が高いとき、傷のある部分は
ツボ押しを避けてください。
関節リウマチの患者数は日本全国で70万人と
もいわれており、厚生労働省の調査によると一年に1万5000人が新たに発病しています。
関節リウマチで大切なことは、なるべく初期の段階で炎症を抑えて、関節の破壊を進行させないようにすることです。
また治療の過程では、薬の副作用でおこる身体の不調、病気に対する不安や毎日の痛みによるストレスもケアしていかなくてはなりません。
そんなときに「東洋医学」という選択肢があることを是非、知ってほしいと思います。
東洋医学のひとつである鍼灸治療は、リウマチによる関節の炎症を抑えて痛みを楽に
してくれるだけでなく、患者さんの不安やストレスによっておこる様々な体調不良(肩こりや頭痛、胃腸障害、不眠など)を整えることもできます。
また患者さんが日常生活の中でできる食事やツボ押しのアドバイスなどを通じて治療に来られた時だけでなく、日常生活の中で、ご自分でも身体の不調や痛みのケアできるようサポートします。
関節リウマチは経過が長くなることが多いので、患者さんも、患者さんを支えるご家族さんや周りの方も根気強く治療に当たっていく必要があります。
しかし、私たちあうる整体整骨院が患者様より先に治療をあきらめることはありません。
(2020年6月28日)
皆様のお陰で4周年!
いつもあうる整体整骨院へお越しくださる皆様へ
おかげさまで、本日6月21日であうる整体整骨院は4周年を迎える事ができました。
昨年は60名達成や、沢山のお祝いのお言葉を頂き最高のスタートが切ることができ、最高の2020年を迎える〜と思った矢先の新型コロナ。人との接触を8割減らす生活様式を余儀なくされ、休業要請対象外で『生活に必要な職業』に選ばれていたにも関わらず、会いたい皆様とお会いする機会が激減し、皆様のお力になれてない無力な自分を痛感させられる期間でもありました。
『皆様の為に何が出来るか』を考え、倒れるなら出来る事全てやろうと掲げ、スタッフや地域の皆様を振り回して行って来た活動も、微力ですが無力ではないという事を「ありがとう」と言っていただける皆様のお声が証明してくれたとささやかに喜んだ期間でもありました。
地域の皆様や来院頂くお客様に支えられて迎えられる今日という1日を大切にして、『日本一心温まる整骨院』に挑戦し続けていきます。
令和2年6月21日
あうる整体整骨院
スタッフ一同
(2020年6月22日)
逆流性食道炎と鍼灸治療
こんにちは、あうる整体整骨院のブログをいつもご覧いただき誠にありがとうございます。
皆様は、逆流性食道炎という病名を聞いたことはありますか?
逆流性食道炎とは、強い酸性の胃液や胃で消化される途中の食物が、食道に逆流して、食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じる病気です。
逆流性食道炎は、もともと日本人には少ない病気といわれていましたが、食生活の変化などによって、最近訴えられる患者さんが増えているため、本日はこちらの疾患と鍼灸による対応をご紹介します。
症状としては
1、胸やけ:胃液などが食道に逆流して、胸やけや胸が締め付けられるような痛みが生じます。
2、呑酸:酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでます。
3、口内炎、のどの痛み:逆流した胃液で、のどや口腔内に炎症が起こり、ひどくなると食べ物が飲み込みづらくなったり、声がかれたり、口内炎が多発したりすることもあります。
4、咳・喘息:逆流した胃液がのどや気管支を直接刺激したり、食道を介して刺激が伝わったりし、咳や喘息が起こる場合があると考えられています。
5、その他:何となくの前胸部の違和感・不快感、のどの違和感など非常に多彩な症状を起こすことがあります。
正常な状態では、胃液で食道が傷つかないように、食道と胃の境目にある下部食道括約筋が、逆流しないようにしています。
逆流性食道炎は、加齢・食事の内容・肥満・姿勢などによって、食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎることで胃液が逆流するために起こります。
また最近では、一時的な逆流に伴う粘膜の炎症やストレスなどによって、食道の過敏性を異常に高めてしまうこと(知覚過敏)が、逆流性食道炎の症状発生に大きな役割を果たしているとの報告もあります。
鍼灸治療で過剰な水分を体外に排出し、胃の働きと共に体力をつけるようなツボを使って治療します。
さらに、緩んでいる噴門を引き締めて、胃液の逆流を防ぐ効果もあります。
ストレスによる逆流性食道炎の治療は主に自律神経系(交感神経、副交感神経)のバランスを調整します。
胃に対しての経穴 足三里 豊隆
内臓反射を目的とした経穴 中かん
ストレスに対しての自律神経調節の経穴 百会 大鐘 労宮
いずれもお灸など熱刺激を与えるほうが内蔵の正常な働きを呼び戻せます。
逆流性食道炎は現代人には非常に多く、近年のストレス社会を代表する病気のひとつです。
もしこの内容にあてはまるものがあればすぐ当院にお知らせください。
(2020年5月16日)