ウイルスに感染しないために
東洋医学ては「扶正きょ邪」(ふせいきょじゃ)という言葉があります。
扶とは助けるとい意味があり、せいを助けるという言葉になります。
人間のからだには本来備わっている自然治癒力を助けることが病気にならない体作りの第一歩となります。
そして、きょ邪で邪気を取り除くという今の言葉でいえばデトックスですね。
良いものを高め、悪いものを排除できる体質改善をすることが、昨今猛威をふるうコロナウイルス感染拡大に対抗する手段ではと考えられます。
ここ数日でコロナウイルス感染者は急速に増加しています。
第3波の到来に備え、いかに感染から身を守るかが重要です。
新しい生活習慣と概念の中一人一人が周りの人やその人の大切な家族、友人の為に安全を意識しあえる社会になることを望みます。
しかし、まず第一に本人がウイルスに感染しないことが大事です。
それには身体の定期的なメンテナンスが必要です。
日頃の生活で溜まった疲労をとり、ストレスを解消することにより身体の免疫力は格段にアップします。
免疫力とは身体に入った外敵を除去する働きで、現代、衛生面でも非常に優れている我が国日本では免疫力の低下が認められています。
この免疫力を高めるにはあえて免疫力を働かせる必要があり、私は鍼灸師の立場から、鍼灸治療が適しているのではと考えています。
鍼灸治療、いわゆる鍼治療やお灸というものは身体に外から刺激を与え、鍼治療に関しては身体に小さな傷を作ります。
刺激や傷に対して身体のなかでは早く治さなくてはならないと免疫細胞や再生細胞が働き出します。
刺激をあたえる、損傷部分を修復するという作業を繰り返すことにより、身体の免疫作用は徐々に活発になり外敵に対して強靭な力を身に着けます。
鍼灸治療は筋肉を緩め、血流を促進し、自律神経を整えるため日常生活で必要な休息や睡眠状態でもより質の良いものに変わるため、身体の回復と活動時の運動レベルの向上が期待できます。
規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事、に身体のメンテナンスを加えていただくとそれだけで感染のリスクはかなり軽減されます。
今はいろんな心配が重なり皆様、大変精神的にも辛い生活を送っていらっしゃるのではないでしょうか。
このような時代になり、困りごとや不安な事に対して相談してもらえる人間関係を私達も築いていきたいと取り組んでいます。
何かお困りのことなどあれば我々の力は非力ではありますが、お話お聞かせいただければと思います。
(2020年11月16日)