足関節捻挫
はじめまして!あうる整体整骨院の山口拓巳です!
始めて傷病についてのブログを書かせて頂きます。
当院には小中高その他現役のアスリートの方も治療にこられており、その中でも試合中や練習中に発生した外傷、なかでも捻挫の患者様が多数来られています。捻挫とは、骨と骨を繋ぐ関節を支える筋肉や靭帯を損傷した状態を言います。
特に足関節(足首)捻挫はスポーツ外傷の中で最も多いと言われています。
足関節捻挫の大部分は、着地をした瞬間や切り返し動作などで足をついた瞬間、時には歩行時や走行時で足をついた瞬間などに、足を内側に捻って捻挫をする内反捻挫(ないはんねんざ)です。

足首の構造上、小指側を着地して足裏が内側に向く捻り方、内反という捻り方が多く
内反捻挫は足首を内側に捻って生じるため、足関節の外側の組織を引っ張る力が生じます。
足関節の外側を支える靭帯のうち、内反捻挫で最も捻挫する靭帯は前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)という、外くるぶしの前部分の関節を支える靭帯です。内反捻挫では、この前距腓靭帯部分に損傷が起こるため、外くるぶしの前部分が腫れ、痛みが生じます。また、足を下に曲げたり内側に捻ったりすると、この部分に痛みが生じます。損傷がひどい場合は足関節の外側や前部分、もしくは全体が大きく腫れてしまうことがあります。
内反捻挫をすると、通常は外側の組織が損傷しますが、頻繁に足首の内側も痛くなることがあります。これは、足首を過度に内側に捻ることにより、内側にある靭帯などが挟まれたり、骨との値が衝突して痛みが生じることなどが考えられますが、通常は時間とともに痛みは消失します。

足関節内反捻挫の対処
足関節捻挫の対処法は第一はRICE処置です。RICEとは、「Rest(安静)」、「Icing(冷却)」、「Compression(圧迫)」、「Elevation(挙上―心臓の位置よりも高く持ち上げておく)」のそれぞれの頭文字をとったもので、患部の炎症や出血を防ぐための応急措置のことです。
プロのアスレティックトレーナーや医療スタッフがいる場合には、捻挫の程度の評価をしてもらい、判断を仰ぐことが重要です。たかが捻挫だと思っていても、捻挫した時に靭帯が骨の付着部を引きはがしてしまう、はく離骨折などになっている場合もあります。したがって、たかが足首の捻挫だと思わず、捻挫した後は整形外科に行って診断してもらうことをお勧めします。
ひどい内反捻挫をすると、前距腓靭帯などの足首の外側の靭帯が部分的または完全に切れてしまうことがあります。このような状態になった場合、腫れが引いて痛みが治まった後も、足首は構造上非常に不安定になり、感覚的にも不安定感を感じるようになり、同じように内反捻挫を繰り返してしまうことがあります。
このような、構造的にも感覚的にも足首が不安定である状態を、慢性足関節不安定症と呼びます。
今の時期は10連休ということもあり、スポーツをなさっているお子様はケガなどしやすい時期だと思います。当院は5/2㈭以外日祝問わず診療しておりますので急なトラブルのさいは是非ご相談ください。
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(2019年5月1日)