老年症候群

近年、日本の医療は格段に進歩し、日本人の平均寿命は年々大幅に上がり続けています。
しかし、年齢とともに環境が変わったり、体調などにも変化が現れ、色んな不安を抱えられる方も多いのではないかと思われます。
誰もが元気に過ごしていきたい、家族と楽しく生活していきたいと願うのは当然です。
しかし、加齢に伴い高齢者に多くみられ
る、医師の診察や介護・看護を必要になることはないとは言い切れません。
このような症状の総称として「老年症候群」という言葉があります。
本日はこの老年症候群と介護・看護の予防としてのお話をさせていただきます。

まず、老年症候群の定義から説明させていただきます。
老年症候群とは、加齢に伴い高齢者に多くみられる、医師の診察や介護・看護を必要とする症状・徴候の総称のことです。
老年症候群の症状・徴候は50項目以上が存在します。

次に老年症候群の特徴として、複数の症状を併せ持つことです。
そのため高齢者は循環器科・消化器科・呼吸器科・神経内科など細かく診療科が分類されている総合病院などを受診した際、複数の診療科を受診しなければならないことがよくあります。
また、もともとは1つの病気で病院を受診していもその合併症があらわれると合併症の専門科を診しなければならなくなり、やはり複数の科に受診しなければならなくなります。

老年症候群が他の病気と違う点として老年症候群には2つの状態が混在します。
次に上げる症状が合併していることが多いです。

○生理的老化

生理的老化とは病気によるものではなく、加齢によ
り誰にでも起きる変化です。
たとえばだんだんと耳が聞こえづらくなる、夕方に
なると目が見えにくくなる、就寝中のトイレの回数が
多くなる、坂道を上ると息が切れる、小さな物忘れな
どがあります。

○病的老化

疾患やけがなどによりおきる症状です。
この病的老化はさらに合併症の症状として考えられるものと多臓器疾患の影響や、社会的条件に影響されて出現してくる二次的な症状があります。
老年症候群にはこの「生理的老化」と「病的老化」
が混在しています。ある老年症候群の症状があらわれ
たとき、その症状が病気の治療により改善するもので
あるのか、それとも生理的老化であったり、元の病気
が治せないために改善が期待できないものであるのか
を正しく理解することが重要です。

早い段階で体の衰えに対し、手をうっていけば必ず予防できる手段があります。

特に運動は重要な効果があり、継続して週に1度お友達やパートナーと運動している人は7年間で日常生活活動度や運動機能にほとんど低下がみられなかったと報告されています。
また継続的な運動は老年症候群の各項目に対し予防的に働いていました。
海外でも運動が性ホルモンの分泌を促し、認知症の予防にも有効であると報告されています。

すなわち、人と会って会話をし、体を動かすだけで老年症候群の予防はできるということです。

私達あうる整体整骨院には色んな患者様が来られます。
体のお悩みはもちろん、生活の中での些細な悩みなどじっくりお話を聞かせていただきますので、是非、どんなことでもかまいません。
お気軽にあうる整体整骨院におこしください。

(2020年2月18日)

新規限定LINE予約で姿勢分析無料