生理中の吐き気
生理中の吐き気、その原因は?
生理中、生理痛だけでなく吐き気に襲われたことはありませんか?
その最たる原因が、「プロスタグランジン」という物質です。プロスタグランジンは、子宮収縮を促して経血の排出をスムーズにしてくれるホルモンですが、この分泌量が多すぎると収縮が強くなって腹部に痛みを誘発します。このプロスタグランジンは、子宮に加えて胃を収縮させる作用もあるため、過剰に分泌されると胃の不快感=吐き気となって現れるのです。
吐き気やムカつきの症状を緩和するためには、要因となるプロスタグランジンの過剰分泌を抑えることが肝心です。ふだんから胃に負担をかけない食生活はもちろん、身体を冷やさない工夫や適度に身体を動かすことを心がけましょう。
吐き気を緩和する方法
まずは、胃に負担をかけない食事を意識し、生姜やナッツ類など身体を温める効果があるといわれる食材を積極的に取り入れましょう。そして、お風呂や軽い運動、マッサージやお灸などで身体を温めることも大切です。冷えは血行悪化の最たる原因のひとつなので、偏食や運動不足など冷えにつながることは極力避けましょう。また、ストレス過多や無理なダイエット、刺激物の過剰摂取も胃に大きな負担をかけてしまうため気をつけたいですね。こうした対策により吐き気が改善されない場合は、病気の可能性もあるため、専門医に相談してください。
こうした女性特有の疾患について今日は三陰交というツボのついてお話しします。
このブログを読んでいただきあてはまるものがあると感じたらお家でもツボ押し、温めるなどしていただくことをおすすめします。
場所から説明すると、足の内くるぶしから、指4本分程上にあります。
名前の由来は、三は数字の三、陰は宇宙の二代元気のひとつ、交は交わる。
三陰とは太陰、少陰、厥陰で、足の三つの陰経=太陰脾経。少陰腎経、厥陰肝経で、三つの陰経が交わるところです。
交会穴の意であり、婦人科疾患および、生殖器疾患に効果があります。
(月経不順、子宮出血、胎動、横産、遺尿、陰萎など)
ツボは押してみて気持ちいいとか、皮膚表面がザラザラしているなど、ほかと違う状態を感じたところが老廃物などの蓄積があるものと考えられるのでおさえてみてください。
前述したように、三陰交というツボは、女性に特有の疾患に効果が高いツボです。
生理痛や生理不順など子宮関係の疾患や更年期障害などに広く使います。
消化器系の不具合(下痢、便秘など)にもよく使います。
足の冷えなどの方は、ご自宅でお灸などをされるといいですよ。
古くから安産と逆子治しのツボとも言われていて、妊婦さんに妊娠5ヶ月目以降くらいから、お灸をすると良いですね。
直接お灸をするのもいいのですが、足湯や貼るカイロなどで温かさがしみとおるくらいじっくりとするのが効果的です。
これからの時期はエアコンなどの冷気が床や地面に溜まりやすく足元からの冷え症状を起こしやすくなります。
足の末端である指先から足首にかけてを温めると全身の血液やリンパの流れが良くなるのでおすすめですよ。
(2022年5月10日)