胸郭出口症候群

手指のしびれかある症状

こんにちは、あうる整体整骨院のブログをご愛読いただき誠に有難うございます。

当院の患者様の中でもよく訴えをお聞きしますが、手や指に痺れや痛みを感じると言った症状にお困りの方はいらっしゃいますでしょうか?

本日はこのような症状に対し、疑うべき疾患を取り上げてお話させて頂きます。

まず、頚からの痺れ、痛みの症状です。

頚は、頚椎と呼ばれる7つの骨により構成されています。
頚椎の加齢による椎間板の変性や靭帯が厚く硬くなることなどにより、神経根や脊髄が圧迫され、頚や肩甲骨付近の痛みや、頚肩から腕や手にかけて痛みや痺れを生じることがあります。
障害される部位により、頸椎症、頚椎症性神経根症とよばれます。
また両者を合併することもあります。

また、一時的な痺れや痛みであることもあります。
例えば、朝起きたとき、からだの下になっていた手が痺れたことなどを経験したことがあると思いますが、すぐに治ってしまう場合は、血行が一時的に悪くなったためのしびれで心配ありません。

これは正座をした後と同じです。
ただし、手根管症候群などの神経の圧迫によるものでは、朝方に眼がさめたときに痺れや痛みが強くなりますので注意が必要です。
手指を動かすと軽くなるのが特徴ともいわれています。

痺れが現れる部位により、圧迫されている神経は異なります。
母指(親指)・示指・中指と環指の母指側半分
の掌側だけがしびれている場合は正中神経の障害と考えられ、手根管症候群が最も疑われます。
初期や軽症のときは、示・中指のしびれだけのこともあります。

小指と環指の小指側半分の掌背側がしびれた
ら、尺骨神経の障害で肘部管症候群が最も疑れれます。

母指・示指・中指の手の甲(手背)側がしびれ
て手首が背屈しにくくなったら、橈骨神経麻痺が最も疑われます。

手背・前腕・上腕がしびれている場合や両手が痺れる場合は、頚椎の疾患や胸郭出口症候群などが疑われます。

また、両手足がしびれる場合には、頚椎疾患や神経内科が専門の末梢神経の変性疾患が考えられ、画像診断を必要とする場合もあります。

手根管症候群を疑ったら両手の手首を直角に曲げて手の甲をつけたかたちで1分間保持しま
す。
その間にいつもの痺れが強くなれば、手根管症候群の可能性が高まります。

肘部管症候群であれば、肘の内側に軽くたたくと小指に放散する痛みやしびれを感じます。

橈骨神経麻痺では、手首や指が背屈できなくなるのでわかります。

おかしいなと思ったら当院にご相談いただくことをおすすめします。

一方、片側の手足がしびれる場合や上肢のほかに口の周りなどがしびれる場合などには、頭の中の病気(脳腫瘍や脳血管障害などの頭蓋内病変)を考えます。

痺れや違和感は甘くみると非常に恐ろしい状態になっていることがあります。

軽く見ずにすぐに医療機関への受診を選んでいただきたいと望んでおります。

(2020年11月15日)


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