起立性めまい

皆様は立ち上がる際に突然襲ってくるめまいを経験されたことはないでしょうか?

この症状は自律神経症状で多くみられる、起立性めまいといい、起き上がったり、立ち上がったりしたときに、急な血圧低下による「立ちくらみ」をひきおこし、転倒や失神の危険がともなう症状です。起立性低血圧の症状であり自律神経がうまく働かないため、心臓が十分な血液を送れないことが原因です。さらに高齢者では筋力がおとろえているため、より注意が必要です。

起き上るときには、体の向きを変えながら、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。起き上ったらその場で脚の上げ下げや、足踏みを行うのも効果的です。また、食後にも低血圧をおこしやすいため注意しましょう。

また、めまいの症状として、身体や足元がぐるぐると回るように感じる「回転性めまい」と、身体がふわふわと揺れているように感じる「浮動性めまい」があります。

対応として起きあがったり、立ちあがった時に「めまい」を感じたら転倒を防止するためすぐに歩いたりしないで、しばらく様子をみてから動くようにするように心がけていただきましょう。浮動性めまいは、数分で治まることも少なくありません。

めまいの原因となっている自律神経症状として体温の調節がうまくいかず、多汗や寝汗などの発汗障害がおこることがあります。また、皮膚の血管が広がるために低体温症になり、免疫機能や代謝機能の働きが弱くなりま

す。低体温症は「手足の冷え」としてあらわれます。

対応

「手足の冷え」には入浴や足浴・手浴を行います。入浴は心身をリラックスさせ、自律神経の働きを

整える効果が期待できます。室内の温度や湿度の調節も大切です。適切で快適な室温を心がけ、また、居室とトイレなど別の部屋との温度変化を少なくしましょう。

排泄にまつわる症状

便秘や頻尿・尿失禁などが非常に多くみられます。便秘がひどくなると、腸閉そくを起こしたり、

幻視や妄想、抑うつなどの症状が強くなることもあります。

対応として110回以上の排尿を「頻尿」としますが、頻尿・尿失禁の対策のため、水分をひかえるのは良くありません。高齢者では脱水症状を起こしやすいため、適度の水分をとる必要があります。

当院でめまいの症状をお持ちの方が沢山通われている病院です。

めまい

(2019年12月20日)

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